異世界に迷い込んだら、三兄弟の愛が重すぎて帰れない!

私がそれに気付いたのを見越したように、三人はハイライトのない目で笑った。体が震える。ロイド様が「寒いですか?」と言い、抱き締めた。でもその腕は、私が逃げないように拘束しているだけに今は思えてしまう。

「あの、どこに向かっているんですか?」

私の問いに対し、ウォルト様が「幸せなところだよ」と言う。ウォルト様の手が私の頰を撫でた。

「もう二度と元の世界に帰ろうと思えなくなるような場所だ」

アデルバート様が鎖に口付ける。ロイド様の腕に力が入っていくのがわかった。頰を冷や汗が伝う。

私は、拾われる場所を間違えたのかもしれない。そう気付いた時には、三人の手という檻の中だった。