異世界に迷い込んだら、三兄弟の愛が重すぎて帰れない!

「あ、あの、ごめんなさーーー」

言い終える前にアデルバート様にキスをされる。何度も何度もキスをされ、頭がクラクラした。ようやく唇を離されたと思ったら、今度はウォルト様からキスをされる。ウォルト様の唇が離れたら、ロイド様の唇が重なった。

ロイド様の唇が離れた時には、私は自力で立っていられなかった。ドレスが汚れることも考えられず、その場に座り込んでしまう。肩を大きく動かして息をしていると、首に何かがつけられた。

「な、何?」

首に手を当てると、首輪だった。首輪に繋がる鎖を持ったアデルバート様が妖艶な笑みを浮かべる。その笑みが、どこか怖い。

「よく似合っているよ。最初からこうすべきだったのかもしれないね」

ウォルト様とロイド様が私を抱え、まるで罪人を連行するかのように馬車へと乗せる。馬車がゆっくりと動き出した。でも馬車が動き始めてすぐ、私はあることに気付いた。

(お屋敷と反対の方向に向かってる……?)