異世界に迷い込んだら、三兄弟の愛が重すぎて帰れない!

「わ、私も、いつまでもアデルバート様たちに甘えてるわけにはいかないと思っています!だから、必死に元の世界に帰る方法を探してーーー」

「誰が元の世界に帰るって?」

冷ややかな声がした。アデルバート様、ウォルト様、ロイド様が気が付けば近くに立っていた。アデルバート様が女性陣を睨み付ける。

「この子をこの世界に繋ぎ止めておきたいんだ。それを邪魔しないでいただきたい。もしも私たちの邪魔をするというなら、家ごと潰すよ?」

女性たちの顔が真っ青になる。そのまま三人は走り去った。重そうなドレスなのに、あんなに走れるんだ……。

私がのん気にそんなことを考えていると、ウォルト様に抱き締められる。強く抱き締められ、私は思わず「苦しいです」と言った。でも、離してもらえない。

「やっぱり、元の世界に帰ることを諦めていなかったんだね」

ウォルト様のその声には怒りがあった。アデルバート様とロイド様の目にも怒りの色が滲んでいる。肩がびくりと震えた。