異世界に迷い込んだら、三兄弟の愛が重すぎて帰れない!

「華、とてもよく似合っているよ」とアデルバート様が微笑む。

「アクセサリーも全部選んだ甲斐がありましたね。兄さん」とロイド様が胸を張る。

「こんなに綺麗だから、誰かに取られてしまいそう怖いな」とウォルト様が言う。

三人に褒められながら連れられ、豪華絢爛な馬車に乗せられた。まるでお姫様になったみたいだ。

「私、緊張してきました……」

私がそう言うと、ウォルト様が手を握ってくれた。ちょっと安心する。ウォルト様が口を開いた。

「大丈夫だよ。楽しめばいいんだから」

「華はマナーも完璧に覚えてますから、問題ありませんよ」

ロイド様にそう言ってもらえると、ちょっと不安も和らいだ気がする。今日は三人ともハイライトは目にちゃんとあるし。馬車は、ゆっくりと目的地に向かっていった。



夜会は一言で表すなら、豪華絢爛だった。馬車の豪華さなんてかき消されるくらいだ。

(こんなところ、映画でしか観たことないよ……)

天井に煌めくシャンデリア、廊下に敷かれたレッドカーペット、大理石の柱、着飾った人々、流れる優雅な音楽、豪華な料理。目がチカチカしてきた。