AI暴走教室

目の前に迫る灰色のシャッターに思わず足がゆるんでしまった。
ガシャンと大きな音を鳴らしてシャッターが下まで下りてしまう。
呆然とする暇もなく同じ音が立て続けに聞こえてきて振り向いた。
廊下の反対側も同じようにシャッターが下りているのだ。
「なにこれ……」
後ずさりをして灰色の壁を見つめる。
これは火災などがあったときに自動で下りてくるシャッターで、なにもないときに使われるものじゃない。
さっき教室が勝手に施錠されたことといい、今日のAIはどこかおかしい。
良が一歩前に出てシャッターを無理やり上げようとするけれど、ビクともしない。
次第に冷や汗が額ににじんできた。
「私、反対側を確認してくる」