AI暴走教室

「先生、ここです! 勝手に戸が閉まってしまったの!」
真由美が声を上げる。
「大丈夫か? 今開けるからな」
そう聞こえてきた直後にカチャカチャと鍵を探す音が聞こえてくる。
AIで自動施錠できるが、担任や顧問の先生たちはちゃんと鍵を持っているのだ。
「あぁ、よかった」
佳代がそう呟いたときだった。
廊下からドサリと重たいものが落ちるような音と、チャリンと鍵が遠くに投げ出されるような音が聞こえてきたのだ。
「先生、どうしたんですか?」
私はドアへ向けて声をかける。
けれど返事は聞こえてこない。
「先生? 返事してください」
良も声をかけるけれどやはり結果は同じだった。