AI暴走教室

「もしかしてシステムエラ-とか?」
私が聞くと佳代が「たぶん」と、うなづいた。
それならエラーを直さなければ教室から出られないことになる。
私はすぐにスカートのポケットからスマホを取り出した。
手のひらサイズまで小型になったそれで職員室へ電話をかける。
けれど何度ためしてみても誰も出てくれなかった。
「職員室には誰もいないみたい」
「困ったな」
良が頭をかいたときだった。
廊下からこちらに近づいてくる足音が聞こえてきたのだ。
とっさに5人でドアに近づく。
「おい、誰か残っているのか?」
この声は担任の先生だ!
ホッとして隣に立つ佳代と目を見交わせて微笑む。