AI暴走教室

良が首を傾げつつ戸に近づいて開こうとする。
けれど戸はしっかりと締め切られてしまって開かない。
「ちょっと、なんなの?」
真由美が近づいて鍵を開けようとしているけれど、それもビクともしていない。
「AIが勝手に施錠したんじゃないかな? この教室にはもう誰も残っていないって判断して」
佳代が眉を下げて呟く。
確かに、教室はいまや見回りの必要もなく勝手に戸が閉まって施錠されるシステムになっている。
だけど、腕輪がついている人間が教室内にいれば施錠はされないはずだ。
廊下側の窓を確認してみたけれど、こちらも施錠されてしまっている。
その上すりガラスになっているから外の様子はわからない。