The Brave

リンガード先輩に話しかけられてから数日。自分は今、クラウスと学園の中庭にて模擬戦をしているところだ。フローラちゃんとジェルメイヌに見守られる中、クラウスが杖を構え、自分は剣を構える。

「では、始めてください!」

ジェルメイヌの一言で、自分とクラウスは動き出す。クラウスが後ろに下がった。そして、杖から魔法でできた球が次々にこちらに向かって放たれる。

「ッ!」

素早く剣を振って球が当たらないようにする。スピードの乗ったこの球を受け流すのは大変だ。未だに剣を何度も落としそうになってしまう。

(いつもは受け流すだけで精一杯だけど……!)

自分は心の中で詠唱を唱える。剣が青白い火花を纏い始めた。クラウスの目が見開かれる。自分は雷を纏ったその剣を、思い切り地面に突き刺した。爆風が巻き起こり、衝撃波によって飛ばされそうになるのを剣を握り締めて耐える。

「……すごいな。こんな魔法が使えるようになったんだね」