「そ、そうですけど……」
「ザルムホーファーの家のことは知ってんのか?」
「家?」
自分が首を傾げると、男子生徒はガシガシと頭をかきながら「家の役割だよ!役割!」と苛立った様子で返す。自分は首を横に振った。すると男子生徒は「やっぱりな」と息を吐く。
「やっぱりな。まっ、話さねぇのは当然か」
「……あなたは、クラウスとジェルメイヌの家のことを知ってるんですか?」
「ああ。俺の家も役割を与えられてるからな」
役割があるということは、この人も貴族ということか。男子生徒は訊ねる。
「知りてぇか?あいつらの家のこと」
正直、気にならないと言えば嘘になる。父さんは拾われた時に怖い顔をしてたし、未だにザルムホーファー家のことは教えてくれない。でもーーー。
「結構です。自分で聞きます」
そう返し、自分は階段を上っていく。委員会に遅刻してしまう。緊張しながらその男子生徒の横を通り過ぎようとした刹那、腕を掴まれた。
「俺はアイザック・リンガード。ザルムホーファーと同じ学年だ。何かあったらあいつらじゃなくて俺を頼れ」
「ザルムホーファーの家のことは知ってんのか?」
「家?」
自分が首を傾げると、男子生徒はガシガシと頭をかきながら「家の役割だよ!役割!」と苛立った様子で返す。自分は首を横に振った。すると男子生徒は「やっぱりな」と息を吐く。
「やっぱりな。まっ、話さねぇのは当然か」
「……あなたは、クラウスとジェルメイヌの家のことを知ってるんですか?」
「ああ。俺の家も役割を与えられてるからな」
役割があるということは、この人も貴族ということか。男子生徒は訊ねる。
「知りてぇか?あいつらの家のこと」
正直、気にならないと言えば嘘になる。父さんは拾われた時に怖い顔をしてたし、未だにザルムホーファー家のことは教えてくれない。でもーーー。
「結構です。自分で聞きます」
そう返し、自分は階段を上っていく。委員会に遅刻してしまう。緊張しながらその男子生徒の横を通り過ぎようとした刹那、腕を掴まれた。
「俺はアイザック・リンガード。ザルムホーファーと同じ学年だ。何かあったらあいつらじゃなくて俺を頼れ」



