音楽室から出ると自然と涙で視界が滲んだ。 泣くまいと我慢すればするほどに鼻の奥がツンとして痛い。 メンバーたちの優しさが今でもチクチクと胸に刺さる。 今まで一緒に頑張ってきて、オリジナルソングも4人で作って、それを披露する日が迫ってきているっていうのに……! 自分のふがいなさに更に涙が溢れだしてきたとき「お姉ちゃん」と、声が聞こえてきた。 最初に声をかけられたときと同じように振り向く。 そこに立っていた佳苗は最初とは違って心配そうな表情を浮かべていた。