チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

「ちょ、ちょっと待って!」

「待たない。ここで止まったら、逃げそうだし」

確かに逃げるけどっ……!!!

どこに行くかも分からないまま、何故か下駄箱で内履きから外履きに靴を履き替えさせられる。

校舎を出て、わずか数分。帆高くんはある場所で止まった。

いつも通学路で通る大きなビル。

帆高くんはそのままビルに入り、何故かエレベーターで地下一階に向かう。

「あの……勝手に入って良いの……?」

帆高くんは返事をせず、ただ私の腕を握る手に力を込めた。

まるで逃がさないとでも言うように。

そして、エレベーターが開いた瞬間、帆高くんが口を開く。



「ここは、俺らのアジト。それと、お前はもうこの組織のメンバーだから」



意味の分からない言葉。

でも、心がワクワクと高なっているのも事実だった。