チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

そして、もう一度先ほどの言葉を繰り返した。

「優和ちゃんの演技力、帆高くんにあげる!」

力強い目でそう言った未来ちゃんに、帆高くんが真剣な顔で(うなず)いた。

「任せて」

そして、帆高くんが一歩、また一歩……と、私に近づいてくる。

怖がりな私は後ずさりしてしまったのに、帆高くんは止まってくれなくて、そのまま私の腕を掴んだ。

「こっち来て」

私にそう言い、未来ちゃんには「こいつ借りるわ」と言う。

未来ちゃんは何故か乗り気で、私に「頑張れ!」と腕を上げて応援するようなポーズをとっている。

(まって、未来ちゃんはついて来てくれないの!?)

そう口にしようとしたが間に合わず、帆高くんに引っ張られるように空き教室から出てしまう。

そのまま帆高くんは止まってくれない。