チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

三日後、私はある建物の前に立っていた。

男子高校生の特殊メイクをして。

『事前に劇団に入団希望の者がいると伝えてある。そのまま入れば良い』

いつも通りべルルから聞こえる帆高くんの声。

違うのは、いつもと違うさっぱりした髪。

ちょうどべルルがギリギリ隠せるくらいの長さ。

建物の入り口をまたぐ前に、私は三島 咲也を演じ始めないといけない。

いつも通り深呼吸をする。

大きく息を吸って、そしてゆっくり吐き出す。

『優和』

「うん、もう大丈夫」

『そうか』

なんだか今日は私より帆高くんの方が緊張しているように感じる。

ターゲットがウチの組織の元メンバーだからだろうか。