チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

私は演技するシーンが終わって、恐る恐る涙を拭いながら未来ちゃんの方を見る。

「ど、どうだった……?」

未来ちゃんは驚いた表情で私を見ていて、何も言わなかった。

そして、しばらくしてポツっと言葉がもれたように口を開いた。

「すごかった……」

未来ちゃんの表情がみるみる輝いていき、立ち上がって私に抱きついた。

「めーっちゃすごかったっ!!! すごすぎるよ、優和ちゃん! 女優になれるよ!」

「女優になれる」という言葉にキュッと手をにぎりしめる。

人見知りで怖がりな私には、女優になる度胸も、女優を目指す勇気もない。

それでも、未来ちゃんが何度も「すごいすごい」と言ってくれるので、私もつられて笑顔になってしまう。

嬉しくて、未来ちゃんに「ありがとう」と伝えようとした瞬間……



パチパチパチ。



どこかから拍手(はくしゅ)が聞こえた。

拍手の音の方にバッと顔を向けると、そこには同じクラスの園田(そのだ) 帆高(ほだか)が立っていた。