チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

(さいわ)い部屋の中には誰もいなかった。

「ふぅ……」

『優和、右端から二番目の机にあるパソコンに向かってくれ』

もう私は普通は入っては行けない部屋に入ってしまっている。

先ほどとは違い、パンプスの音が鳴らないようにそーっと歩く。

「着いたよ」

『じゃあ、USBメモリを引き抜いてくれ』

「このまま抜いて大丈夫なの?」

『さぁ? ブザーでもなるかもな』

「え!?」

『もしブザーがなったらダッシュで非常口から逃げろ。前に組織の車が止まっているから乗り込め』

「無理だよ!」

『いけるよ、優和は体育の成績も悪くないし』

「そういう問題じゃないって!!!」

そんな言い争いをしているうちに、部屋の外から声が聞こえてくる。