彼が信じてくれた演技力を、私だって信じたい。
顔を上げて、覚悟を決めるの。
川口さんと目をそらさない。
ここでそらせば、怪しまれる。
「そんな方がいるのですね。でも、私はいま月花鏡グループさんと提携を結びたくて、この場にいますので」
たった数秒が、すごく長く感じた。
3、2、1……とまるで誰かがカウントダウンをしているように感じるほどの緊張感。
それでも、張り詰めていた空気をふわっと和らいだのが分かった。
「そうですよね。加賀見さん、大変失礼しました」
「いえ」
川口さんが私に挨拶をすまして、応接室を出て行く。
ドアが閉まる瞬間まで、気は抜けない。
……バタン、と音がなって扉が閉まる。
「び、びっくりした……!」
ついそう声をもらしてしまった。
顔を上げて、覚悟を決めるの。
川口さんと目をそらさない。
ここでそらせば、怪しまれる。
「そんな方がいるのですね。でも、私はいま月花鏡グループさんと提携を結びたくて、この場にいますので」
たった数秒が、すごく長く感じた。
3、2、1……とまるで誰かがカウントダウンをしているように感じるほどの緊張感。
それでも、張り詰めていた空気をふわっと和らいだのが分かった。
「そうですよね。加賀見さん、大変失礼しました」
「いえ」
川口さんが私に挨拶をすまして、応接室を出て行く。
ドアが閉まる瞬間まで、気は抜けない。
……バタン、と音がなって扉が閉まる。
「び、びっくりした……!」
ついそう声をもらしてしまった。



