チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

しかし、受付まで着くと、ドクンドクンと自分の心臓の音が耳に届いた。

何を緊張しているのっ……!

今の私は、もう優和じゃないでしょ!

「営業部の川口さんと約束している加賀見と申します」

「加賀見様ですね。確認しますので、少々お待ち下さい」

受付のお姉さんにそう言われても、心臓の音が鳴り止まない。

いつも未来ちゃんの前で演技しているのとは、違う。

今はもう、絶対に失敗出来ない。

絶対に、絶対に、失敗は許されないのだ。

その緊張で、きっといつもより(やく)に入り込めていないのだろう。

なんで……。

なんでなんでっ……!!!

いつもなら、緊張すらしないのに。