チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

すると、利都くんが私たちに近づいてきた。

「え! その人が優和ちゃん!? 帆高のメイク力は流石だね〜」

そして、私の顔をのぞき込む。

「優和ちゃんもびっくりしたでしょ〜?」

先ほどの人見知りで怖がりの私とは違う。

だって別人だから。

「すみません、今から仕事なので」

ピシッと背筋を伸ばして、はっきりとした声で。

目つきすら、もう私じゃない。

利都くんの前を通り過ぎて、帆高くんとエレベーターに乗り込む。

だから、その後の利都くんのつぶやきは私たちには聞こえなかった。


「はは……帆高……。これは、すごい子を捕まえてきたね……」


もうすぐ初潜入調査が始まる。