チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

「今回、優和は取引先の会社の社員として潜入調査をしてもらう。事前に社員証や会社の幹部と面会する約束は取り付けてある。面会の合間をぬって、USBメモリをとってきて欲しい」

「私は大人の会社員を演じるってこと?」

「そう。(さいわ)い優和は身長が高いし、靴で調節も出来る」

「わ、分かった」

まだ緊張している私を見て、帆高くんがテレビの電源をつけた。

「基本の伝達は終わったから、あとはドラマでも見ながらメイクが終わるまで待ってて」

帆高くんがつけたのは、一年前に大人気だったドラマの録画。

「あ! このドラマ、私も大好きだったの!」

テンションが上がって、もうドラマに集中してしまう私。

ドラマを見れば、時間が経つことなど気にならない。