チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

いつもの空き教室に着くと、帆高くんが一人で立っている。

「帆高くん、昨日ぶり……」

「なんで緊張してんの?」

帆高くんに質問に「あはは……」と笑ってごまかす。

だって、昨日から色々なことが一気に起きて、いまさら緊張してきたんだもん!

そして、帆高くんはすぐに本題に入った。

「今日の放課後、初潜入だから」

「え、もうっ!?」

「そう、だから放課後にアジト集合。それだけ伝えたくて。じゃあ」

帆高くんがそのまま教室を出て行こうとしたので、あわてて呼び止める。

「ちょっと待って! どこに潜入するの?」

「あれ」

帆高くんが「あれ」と指さしたのは、教室の窓から見えるこの街で一番大きなビルだった。

「え、あの会社!?」

「そう」

「無理だよっ!」

「……怖気付くんだ? ワクワクしてたんじゃないの?」

「なんで知ってっ!」

驚く私に帆高くんが私が手に持っている小型スピーカーのような機械を指差す。