チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

「うん、大好き!」とはっきりここで返せないのは、きっと私に自信がないからだと思う。

演技が大好きでも、この性格で女優になれない所か、目指すことすら出来ていない。

自信がなくて言葉につまった私を見て、帆高くんははっきりとこう言った。

「お前の演技力が高いのは、俺が保証してやる。俺は要らない人材をスカウトしたりしない」

そして、帆高くんの手が止まる。

「終わった。ほら、(かがみ)を見ろ」

バクバク、と心臓が大きな音を立てている。

心臓の音がうるさいくらいに緊張している。

それでも、勇気を出してゆっくり顔を上げると……

「わっ……!!!」

そこには高校生がいた。

中学生の私とは絶対に違う大人びた顔。

帆高くんはわざと私の面影(おもかげ)を残さないようにメイクをしてくれていた。