チェンジ・アクト!〜桁外れの演技力とメイクの力で別人潜入調査!?〜

そんな部屋の真ん中にあるテーブルの前に帆高くんが座った。

そして、私にテーブルを挟んで向かいに座るように手で合図する。

もう頭が追いついていない私は、帆高くんに言われるまま座るしかなかった。

「で、何から聞きたい?」

その帆高くんの質問で、やっと彼と目が合った気がした。

「えっと、……まず、ここはどこ?」

「ここは、悪い会社を調べて倒す組織……かな」

「悪い会社?」

「そう。世の中には表向きは普通の会社でも悪事を働いている会社があるんだ。そういう会社を調べ上げて、秘密裏(ひみつり)に処理するのがウチの組織の仕事」

そんな組織があるなんて知らなかった……。

それでも、目の前の帆高くんが冗談を言っているようにも見えない。

「帆高くんはさっき自分が幹部って言っていたけれど……」

「俺はこの組織の幹部なんだよね。だから、優秀な人材のスカウトも俺の仕事。今はちょうど潜入調査専門のメンバーを探していたところなんだけど……」

優秀な人材のスカウト、と言いながら帆高くんはじっと私を見ている。