その優しさを噛み締めながら、エリシアは眠りについた。
翌朝。
白い湯気を立てる、薄い粥。
匙ですくって口に運ぶたび、ほとんど味のしないそれが喉を通っていく。
身体は回復しているはずなのに、胃の奥は重く心だけが妙に冴えていた。
その時だった。
「ノイダン王家より、呼び出しです」
食堂に入ってきた新刊の張り詰めた声が、空気を切り裂く。
「聖女様は、まだお食事中です」
神官の一人が、思わずそう口にした瞬間、修道女たちの間にざわりと小さな波紋が広がった。
「聖女?」
「今、聖女って⋯⋯」
しまった、という顔で神官が口をつぐむ。
沈黙が落ちる。
翌朝。
白い湯気を立てる、薄い粥。
匙ですくって口に運ぶたび、ほとんど味のしないそれが喉を通っていく。
身体は回復しているはずなのに、胃の奥は重く心だけが妙に冴えていた。
その時だった。
「ノイダン王家より、呼び出しです」
食堂に入ってきた新刊の張り詰めた声が、空気を切り裂く。
「聖女様は、まだお食事中です」
神官の一人が、思わずそう口にした瞬間、修道女たちの間にざわりと小さな波紋が広がった。
「聖女?」
「今、聖女って⋯⋯」
しまった、という顔で神官が口をつぐむ。
沈黙が落ちる。



