コトくんからは見えない位置で手を握りしめ、うんうんと自分に言い聞かせる。
そうしていると乗る予定の電車が来るのが見えて、コトくんに声をかけようとした……途端。
「璃実ちゃん、はぐれちゃいけないから……ね?」
電車が来たことで人の波の勢いが増した瞬間にコトくんが私の手を手繰り寄せて握ってきた。
優しく、だけど離さないって強い力も感じて、体全体が硬直してしまいそうになる。
後ろから押してくる人によって我に返ったからいいものの、推しと手を繋いでいるという状況を易易と受け入れられるはずもなく。
「……ごめん璃実ちゃん、ちょっと狭いけど」
「っ……!」
こ、コトくんと密着してる……! すごい、コトくん上品な香りする……!
例に漏れず私たちの乗った電車もすし詰め状態になり、コトくんのおかげでかろうじて隙間がある状態になっている。
七駅先までこの状態な事実に震えて、でも嫌なわけじゃないからどうしようもできない。
頭回らなくなりそう、もう何も考えられないっ……。
バッグ一つを隔てた近距離にいるコトくんの顔すらも認識できなくなりそうで、バッグの影に口元を隠す。
そうしていると乗る予定の電車が来るのが見えて、コトくんに声をかけようとした……途端。
「璃実ちゃん、はぐれちゃいけないから……ね?」
電車が来たことで人の波の勢いが増した瞬間にコトくんが私の手を手繰り寄せて握ってきた。
優しく、だけど離さないって強い力も感じて、体全体が硬直してしまいそうになる。
後ろから押してくる人によって我に返ったからいいものの、推しと手を繋いでいるという状況を易易と受け入れられるはずもなく。
「……ごめん璃実ちゃん、ちょっと狭いけど」
「っ……!」
こ、コトくんと密着してる……! すごい、コトくん上品な香りする……!
例に漏れず私たちの乗った電車もすし詰め状態になり、コトくんのおかげでかろうじて隙間がある状態になっている。
七駅先までこの状態な事実に震えて、でも嫌なわけじゃないからどうしようもできない。
頭回らなくなりそう、もう何も考えられないっ……。
バッグ一つを隔てた近距離にいるコトくんの顔すらも認識できなくなりそうで、バッグの影に口元を隠す。

