私はスマホ依存症を自称してるけど、こういう危険な時はさすがに触らない。
本当はすぐさま【スマホ男子】のことを調べたい。まるで今までもなかったように忽然と姿を消した理由を、ちゃんと知りたい。
そう、考え事をしていたからだろうか。
「っ、え……」
ドンッと、横を通り過ぎようとしていた歩きスマホのおじさんとぶつかってしまった。
私がいたのはホームの外側――線路の、すぐ近く。
ぶつかった衝撃で足がもつれて、声を上げる間もなく地面から踵が離れる。
……ううん、大丈夫。例え落ちたとしてもホームの下に隠れられる場所があるし、まだ電車は来てない。
落ちてもきっと……大丈夫だ。
なんて思うのに、指先から冷えていく感覚が私を襲う。
「っ……――あっ、ぶね」
でも私と対照的に暖かな手のひらが、落とすまいとぐいっと強引に引っ張り上げた人がいた。
咄嗟に手首を掴まれたはずなのに痛みはなく、むしろ心地いいまである。
何が……今の一瞬で、何が起こったの……?
あまりにも唐突な出来事に混乱しながら見上げると、濃紺と白のチェック柄ネクタイが視界に映りこんだ。
本当はすぐさま【スマホ男子】のことを調べたい。まるで今までもなかったように忽然と姿を消した理由を、ちゃんと知りたい。
そう、考え事をしていたからだろうか。
「っ、え……」
ドンッと、横を通り過ぎようとしていた歩きスマホのおじさんとぶつかってしまった。
私がいたのはホームの外側――線路の、すぐ近く。
ぶつかった衝撃で足がもつれて、声を上げる間もなく地面から踵が離れる。
……ううん、大丈夫。例え落ちたとしてもホームの下に隠れられる場所があるし、まだ電車は来てない。
落ちてもきっと……大丈夫だ。
なんて思うのに、指先から冷えていく感覚が私を襲う。
「っ……――あっ、ぶね」
でも私と対照的に暖かな手のひらが、落とすまいとぐいっと強引に引っ張り上げた人がいた。
咄嗟に手首を掴まれたはずなのに痛みはなく、むしろ心地いいまである。
何が……今の一瞬で、何が起こったの……?
あまりにも唐突な出来事に混乱しながら見上げると、濃紺と白のチェック柄ネクタイが視界に映りこんだ。

