スマホ男子との上手な付き合い方!

 小学校低学年以来かもしれないなんて、どれだけ友達を作ってこようと思わなかったんだろう。

 まさか今になって、友達ができるとは考えもしていなかった。

 目の前で未だ萌子に噛みついている恋彩を眺めて、口元が完全に緩み切る。

 これがスマホ依存脱却になるかは分からないけど、少なくとも人生はいい方向に向かっている……はず。



「璃実って家遠いん? どこら辺?」

 気軽に話せる相手ができて浮かれていると、すっかり放課後になっていた。

 掃除も終えて帰り支度をしている途中で、廊下の掃除から帰ってきた萌子に話しかけられる。

「電車使うからちょっと遠いかも」

「えっ、毎朝電車で来てんの!? やっぱ満員電車?」

「まぁ……日によっては座れない事もないけど、大体ぎゅうぎゅうかな」

「へーすご。じゃあ途中までしか一緒に帰れないじゃん、残念」

「……い、一緒に帰ってくれるの?」

 つい、率直に思った事が唇の隙間から零れ出る。

 ハッとして急いで口元を片手で押さえると、萌子が「当たり前じゃん」とサラッと言い放った。