スマホ男子との上手な付き合い方!

「引っ張らないでよ! ちょっと……っ!」

 教室の奥でこっちを穴が空くほど見ている姫坂さんだったけど、力ずくで連れてこられて慌てている。

 その様子がこの前の横柄な態度と真逆で、茶化すわけじゃないけど笑っちゃう。

 姫坂さん、見かけによらず人見知り激しいのかな……あの態度は幻覚だったかもしれない気がしてきた。

「ほら、やっぱり笑われるじゃない!」

「それは恋彩の態度が可笑しいからでしょ。いつもの高飛車はどこ行ったの?」

「だってそれは……その時しか話さないから、できるからで……」

 ごにょごにょと指先を擦り合わせ、居心地が悪いのか顔を逸らしてしまう姫坂さん。

 それから数十秒経っても目も合わせてくれないから、思わず私から話を切り出してしまった。

「あの、姫坂さん。友達……私も、なりたい、よ」

「っ! ま、まぁ小岩井さんが言うなら、なってあげてもいいわ! あ、あたしの傍にいられる事、光栄に思いなさい……!」

「じゃあついでにあたしも友達にしてよ、小岩井さん。てか璃実って呼んでいい? あたしのことも萌子(もこ)って呼んでよ」