スマホ男子との上手な付き合い方!

「あなたの好きなタイプ、教えなさい……っ!」

 す、すごいな姫坂さん……私だったら絶対できないや。

 私の肩から手を離し姫坂さんに視線を向けたユノくんは、うーんと考え込むような仕草を見せてから。

「璃実、かな」

「えっ!?」

「なっ……!?」

 私と姫坂さんの驚愕した声が被る。そりゃそうだ、ユノくんは私の左手を握りながらそう言ったんだから。

 ユノくんは姫坂さん以上に思考が読めない、予測すらできない。考えていた事の180°逆の事を平然と口にする。

 これが天動ユノクオリティ……お、恐ろしすぎる。

 手を握られたまま呆然と突っ立っている私の目の前で、姫坂さんはわなわなと肩を震わせている。

 こ、今度こそ怒られる……!

 そう身構えて体を強張らせたけど、耳に届いたのはさっきよりも気合が入っている声色で。

「あたし、小岩井さんのような人間になってみせるわ……っ! それじゃあ!」

「ちょ、ちょっと待ってよ恋彩(こいろ)! あんた突っ走ったら碌な事ないって!」

「ご、ごめんね小岩井さんっ、お騒がせしました……!」