スマホ男子との上手な付き合い方!

 右にも左にも姫坂さんの取り巻きの女子と思われる人がいて、到底逃げ出せなさそうな状況。

 お願いだからそんなに怖い話されませんように……ただでさえ友達がいないのに更に孤立してしまうから。

「……ここなら良さそうね」

 独り言のように姫坂さんが呟き止まった場所は、人目が少ない特別教室の多い棟。

 そういえば、この棟の階段の踊り場でコトくんたちと話したなぁ……。

 まだ昨日の話なのにもう懐かしがって、姫坂さんたちにはバレないように息を吐く。

 一方姫坂さんは施錠されていない教室の扉を開け、私に入るように促す。

 大人しく足を踏み入れると姫坂さんと取り巻きの人たちも入り、そして内側から鍵を閉めた。

「さてと、小岩井さん。あたしがあなたに声をかけた理由、分かる?」

「いえ……全く」

 小さく首を左右に振りながら答えると、姫坂さんはわざとらしくため息を吐いてみせる。

「はぁ、まぁいいわ。……単刀直入に言うわ、あなたって天動ユノと幼馴染なんだってね?」

「え? そう……だけ、ど」

 厳密には違うけど言わないほうが良いよね。私のせいで世界がおかしくなっても責任取れないし。