「小岩井さん、ちょっといい?」
「へ? どう、したの……?」
二週間前から密かに楽しみにしていた揚げパンを食べた給食のすぐあと、クラスメイトの女子たちに声をかけられた。
接点も何もない人たちだからか嬉しさよりも不審さが勝って、返事にもそれが滲み出ていた気がする。
……いい話はされなさそう、だな。
女の子の一人で、私に声をかけ今目の前で仁王立ちしている彼女は姫坂さん……だったはず。
絵に描いたような儚げ美少女として通っている人で、告白する人は後を絶たないそう。
だけど全員玉砕していて、理由は姫坂さんには好きな人がいるかららしい。
そんな姫坂さんの私に向けている表情は、有無を言わせない清々しい笑顔。裏があるんだな、と悟れてしまう。
「少しお話しない? ゆっくりと」
「……拒否権は」
「このあたしに楯突くの? しないわよね、そんな事」
こ、これが姫坂さんが女子に恐れられる所以……姫坂さんの背後に吹雪が舞ってるのが見えるっ!
一応の抵抗も虚しく、私はあれよあれよと姫坂さん率いる女子たちと教室を出る。
「へ? どう、したの……?」
二週間前から密かに楽しみにしていた揚げパンを食べた給食のすぐあと、クラスメイトの女子たちに声をかけられた。
接点も何もない人たちだからか嬉しさよりも不審さが勝って、返事にもそれが滲み出ていた気がする。
……いい話はされなさそう、だな。
女の子の一人で、私に声をかけ今目の前で仁王立ちしている彼女は姫坂さん……だったはず。
絵に描いたような儚げ美少女として通っている人で、告白する人は後を絶たないそう。
だけど全員玉砕していて、理由は姫坂さんには好きな人がいるかららしい。
そんな姫坂さんの私に向けている表情は、有無を言わせない清々しい笑顔。裏があるんだな、と悟れてしまう。
「少しお話しない? ゆっくりと」
「……拒否権は」
「このあたしに楯突くの? しないわよね、そんな事」
こ、これが姫坂さんが女子に恐れられる所以……姫坂さんの背後に吹雪が舞ってるのが見えるっ!
一応の抵抗も虚しく、私はあれよあれよと姫坂さん率いる女子たちと教室を出る。

