「あーっ! やーっと追いついたー! ちょっとコトくーん? 抜け駆けは許さないよー!」
まともにコトくんの顔を見られない。きっとゆでだこみたいに赤くなっている私に飛びついてきたのは、全速力で走ってきたキラリくんだった。
「わわっ……!」
「もーコトくん! 確かにコトくんは璃実ちゃんのお気に入りかもだけど、僕はぜーったい認めないからねっ! 僕だって璃実ちゃん大好きだもん!」
「……キラリも抜け駆けしてるよ、ガク」
「何で俺に言うんだ」
キラリくんの後から涼しい顔でやってきた二人も追いついて、何やら勝手な話をしている。
抜け駆けって……私の呟きから実体化したとはいえ、ここまで好かれるとは思ってなかった。
この場をどう収拾つけるかてんで思いつかず、内心一人で慌てている……と。
「こいつらは置いてけばいい。璃実、行くぞ」
「え、でも……」
「いいから、遅刻するぞ」
どこか苛立った様子のガクくんにぴしゃりと言われ、とりあえずキラリくんの捕縛から抜け出す。
ガクくんの後ろを歩きながら置いていったみんなのほうを盗み見ると、まだキラリくんがコトくんに怒っていた。
まともにコトくんの顔を見られない。きっとゆでだこみたいに赤くなっている私に飛びついてきたのは、全速力で走ってきたキラリくんだった。
「わわっ……!」
「もーコトくん! 確かにコトくんは璃実ちゃんのお気に入りかもだけど、僕はぜーったい認めないからねっ! 僕だって璃実ちゃん大好きだもん!」
「……キラリも抜け駆けしてるよ、ガク」
「何で俺に言うんだ」
キラリくんの後から涼しい顔でやってきた二人も追いついて、何やら勝手な話をしている。
抜け駆けって……私の呟きから実体化したとはいえ、ここまで好かれるとは思ってなかった。
この場をどう収拾つけるかてんで思いつかず、内心一人で慌てている……と。
「こいつらは置いてけばいい。璃実、行くぞ」
「え、でも……」
「いいから、遅刻するぞ」
どこか苛立った様子のガクくんにぴしゃりと言われ、とりあえずキラリくんの捕縛から抜け出す。
ガクくんの後ろを歩きながら置いていったみんなのほうを盗み見ると、まだキラリくんがコトくんに怒っていた。

