「俺の出番かなって思ったから……かな」
ユノくんの出番、とは……。
無気力そうな雰囲気とはアンマッチの甘さに私が何も言えないでいると、少し強引に左手が取られた。
「り、璃実ちゃんが困ってるよユノ! あと……公共の場でそういうのは、ちょっと良くないんじゃないかな」
「……コトのそれは、いいの?」
「っ、僕は……璃実ちゃんのお気に入りだから、いいの……!」
言い逃げするように手を強く握ったまま、私を連れ去るように一足先に学校に向かうコトくん。
ちらりと見える彼の耳や頬は真っ赤で、伝染するように私の顔も熱くなる。
コトくんってここまで意地っ張りだったっけ……ううん、設定にもそんなのはなかったはず。
いつでも穏やかで王子様。それが返町コトというキャラなのに、今私の目の前にいるのはキャラと違うコトくん。
「こ、コトくんっ! ちょっと待って……!」
「……っ、あ……ごめん、璃実ちゃん。いきなりこんな、強引な事して」
恥ずかしさでオーバーヒートしそうな頭を冷やすように、声を張り上げてコトくんの足を止める。
ユノくんの出番、とは……。
無気力そうな雰囲気とはアンマッチの甘さに私が何も言えないでいると、少し強引に左手が取られた。
「り、璃実ちゃんが困ってるよユノ! あと……公共の場でそういうのは、ちょっと良くないんじゃないかな」
「……コトのそれは、いいの?」
「っ、僕は……璃実ちゃんのお気に入りだから、いいの……!」
言い逃げするように手を強く握ったまま、私を連れ去るように一足先に学校に向かうコトくん。
ちらりと見える彼の耳や頬は真っ赤で、伝染するように私の顔も熱くなる。
コトくんってここまで意地っ張りだったっけ……ううん、設定にもそんなのはなかったはず。
いつでも穏やかで王子様。それが返町コトというキャラなのに、今私の目の前にいるのはキャラと違うコトくん。
「こ、コトくんっ! ちょっと待って……!」
「……っ、あ……ごめん、璃実ちゃん。いきなりこんな、強引な事して」
恥ずかしさでオーバーヒートしそうな頭を冷やすように、声を張り上げてコトくんの足を止める。

