スマホ男子との上手な付き合い方!

 曲切っちゃったけど仕方ない、うっかり返信見ちゃっても嫌だし。

 ジー……と音が聞こえてきそうなほどの静けさの中に、文字を書く音だけが響く。

 でもやっぱり、何かしら音楽がないと落ち着かない……。

 何のか分からない焦りが少しずつ膨らんで、動かしている右手の指先がむずむずする。

 これもスマホ依存だからなるのかな……スマホを持つ前は焦りなんかこれっぽっちも感じなかったのに。

 得体の知れない、理由のない焦りや苛立ちが増えているのは充分自覚している。

 だとしても、もうスマホがなきゃ私は生きていけない。何より現代においてスマホはなくてはならないものだし、いくら頑張って断とうとしたってスマホのほうが離してくれない。

 ……こんなの、責任転嫁でしかないけど。

《明日も一緒に学校行こーね!》

 あれだけ見たくないと思っていた画面を流れるように開いて、キラリくんからの返信を通知欄から知る。

 けどそれに返信はせず、ルーティンと化している曲の続きを流してシャーペンを握った。

 返信は夜でいっか……寝る前には絶対、既読付けとかないと。