スマホ男子との上手な付き合い方!

 まともに顔も見ないまま、一方的に挨拶して駅に向かって走る。

 もう頭ごちゃごちゃだ……早く忘れたい。

 ……ここで整理しようって考えにならないなんて、どこまで不甲斐ない人間なのか。

「ソシャゲの周回……しなきゃ」

 道路の端っこ、スマホの電源を入れてストーリーも進めてないゲームを開く。

 すっかり慣れた動作で周回用画面を液晶が映し出してから、私はスマホを持ったまま歩き出した。

 そういえば結局連絡先交換できてないよね……せっかく加工してくれたのに、悪い事しちゃったな。

 人懐っこいキラリくんの笑みと、ついさっきの庇ってくれたコトくんの真剣な顔が脳裏をよぎる。

 明日にはまた、ちゃんと笑えるように切り替えなきゃ。