スマホ男子との上手な付き合い方!

 その時、ポケットに入れていたスマホから何度か通知音がした。

 通知、切っておけばよかった……学校に着く前に電源も落とさないと。

 通知の正体は多分、ずっと前になんとなくで入れたゲームとかSNSとか。消そうと思ってても消せない、惰性で入れてしまったアプリ。

 ……確認するだけだから、アプリを開くわけじゃないから。

 そんな言い訳を唱え、コトくんたちにバレないようスマホを手に取る。

 ロック画面には予想通りの通知で埋め尽くされていて、いつの間にこんな入れたっけ……なんて他人事のように思う。

 家に帰ったら消そう、絶対。……こう思うのも、もう何回目か分からないけど。

「璃実」

「っ! ガクくん……」

「貸せ」

 前を歩いていたはずなのに、いつの間にか近くにいたガクくんがパッとスマホを取り上げる。

 その顔は呆れにも似たもので、素早く電源を落とすと再び私の手に握らせた。

 一連の動作に私がぽかんと呆気に取られていると、ガクくんの瞳孔が細くなる。

「人通りが多いところじゃ触るな、今度こそ線路に落ちるぞ」