『……好きだよ、璃実ちゃん。これまでもこれからも、ずっと』
『じゃあな、璃実』
コトくんもガクくんも、「またね」とは言わなかった。結末が分かってたみたい。
……酷い話だなぁ、これ。
もしこれがフィクションならどれだけいいだろう。全部夢オチなほうがまだ納得できる。
二時間は開かない箱を眺めながら、ベッドの上で体育座りする。
今日だけ、今日だけは……後ろを向いてても、許してくれるよね。
……世間は夏休み。私は部活に所属してないから、冷房の効いたリビングで克実と実久と一緒に宿題をしていた。
八月に入っちゃったからうかうかしてられなくなってきた……せめて中旬には終わらせたい。
「お姉ちゃん、算数終わったー! あとで丸付けしてー!」
「お、偉いね実久。ワークもらっとこっか、明日には返すね」
「わーい! お姉ちゃんありがとう!」
今日の分の宿題が終わった実久は、嬉しそうに飛び跳ねながら風鈴が音を立てている縁側に走っていく。
それを克実がじとーっとした目で見ていて、私も自分の宿題に再び取り掛かった。
『じゃあな、璃実』
コトくんもガクくんも、「またね」とは言わなかった。結末が分かってたみたい。
……酷い話だなぁ、これ。
もしこれがフィクションならどれだけいいだろう。全部夢オチなほうがまだ納得できる。
二時間は開かない箱を眺めながら、ベッドの上で体育座りする。
今日だけ、今日だけは……後ろを向いてても、許してくれるよね。
……世間は夏休み。私は部活に所属してないから、冷房の効いたリビングで克実と実久と一緒に宿題をしていた。
八月に入っちゃったからうかうかしてられなくなってきた……せめて中旬には終わらせたい。
「お姉ちゃん、算数終わったー! あとで丸付けしてー!」
「お、偉いね実久。ワークもらっとこっか、明日には返すね」
「わーい! お姉ちゃんありがとう!」
今日の分の宿題が終わった実久は、嬉しそうに飛び跳ねながら風鈴が音を立てている縁側に走っていく。
それを克実がじとーっとした目で見ていて、私も自分の宿題に再び取り掛かった。

