スマホ男子との上手な付き合い方!

 ……ピピピピッ、ピピピピッ

「んん、朝かぁ……んーっ」

 昨日あった事は夢だったんじゃないかと思えるくらい、外は快晴だった。

 部屋から見える道路は濡れているせいでキラキラ光っていて、目を細めるくらいには眩しい。

「え、やばいっ……! 電車間に合わない……!」

 スマホで時刻を確認すると、寝すぎたのか遅刻寸前だった。

 今から走れば間に合うだろうけど……ええい仕方ない、朝ご飯は我慢しようっ。

 爆速で制服に着替え軽く身だしなみを整えてから、勢いよく玄関を開けて駅まで走る。

 こういう時学校が近い人っていいなぁっ、満員電車に乗らなくてもいいし寝坊してもこんなに焦らなくていいし!

 ぜぇぜぇと息を切らしながらいつもの電車に乗り込み、ふーっと深いため息を吐き出す。

 今日も人いっぱいだなぁ……冷房効いてるはずなのに暑い。

 人口密度が高すぎる車内で一息つけた事で、流れるようにスマホに手を伸ばす。

 ……いらないアプリ、全消ししちゃったもんな。

 アプリの密集率が低くなった画面を眺めて、きゅっと心臓が痛くなる。