スマホ男子との上手な付き合い方!

『璃実はいい子だね、立派なお姉ちゃんになれるよ』

『ほんと!? じゃあわたし、もっといい子になる!』

 幼い頃は甘やかされて育った。大きなハートが見えそうなくらいの愛をもらっていた自覚はあった。

 そこに克実が生まれて、実久が生まれて……家族全員で幸せになれるんだと思っていた。

『お姉ちゃんなんだからもっとしっかりしなさい、来年は受験でしょう』

『う、うん、もっと頑張る、ね』

 両親はどっちも頭脳明晰で要領がよく、誰からも好かれる人だった。

 そんな子の娘なんだからこれくらいできるはず、どうしてできないのって周りからも両親からも散々言われた。

 だけど受験は失敗。頭のいい子の行く私立が、普通のどこにでもある県立に変わった。

 そのタイミングで両親は仕事に熱中し、家に帰らない事が増えていった。愛想を尽かされたんだって子供ながらに悟った。

 そりゃあ、こんな子にスマホなんて買い与えたらそっちに没頭してしまう。

 中学に上がった時にもらったスマホに逃げるしかなくて、そこだけが居心地が良かった。