スマホ男子との上手な付き合い方!

 幼稚園生時代に何気なく言われたそれは、まだ思い出すくらいには突き刺さっている。

 でも今はそうじゃない。みんな優しくて受け入れてくれて、嫌な事なんて何もない。

 もし神様が見てるのなら、どうかこの幸せをいつまでも……お願いしたい。

「っ、わっとと……!」

「キラリ、大丈夫……?」

「う、うん! 大丈夫! ちょーっと疲れちゃっただけだからっ!」

「……気をつけろよ、キラリ」

 ん? キラリくん、足元がふらついてるような……。

 はしゃぎすぎて体調崩しちゃったのかななんて心配になり、私も駆け寄って口を開く。

「璃実ちゃん」

 けれどそうしようとした直前、コトくんがいつの間にか隣にいて私に微笑みかけてきていた。

「コトくん? どうしたの?」

「大した事じゃないんだけどさ……璃実ちゃんの最寄り駅で降りたら、少し付き合ってくれないかな? 璃実ちゃんとゆっくり、話がしたくて」

 潮風が舞うホームで、柔らかな光を含む彼の瞳が僅かに細くなる。

 その動作に形容しがたい違和感を覚えたけど、違和感なんてないって押し込んで大きく頷き返した。