怪異ハンター

「……いや、まだ終わってない」
拓の言葉に輝が瞬きを繰り返す。
「どういうこと?」
「怪異の匂いはまだ消えてない。この匂いは鬼の匂いでもない」
その声はどんどん真剣なものになっていく。
鬼以外の怪異がこの森の中にいることは確かみたいだ。
だけど太陽はもう沈んでしまっていて、森の中は真っ暗だ。
拓が持っているライトだけで歩き回るのは危険すぎる。
怪異だけでなく、野犬や蛇などが出てくるかもしれない。
そのとき優がふらりとあるき出した。
まるでなにかに導かれるように前へと進む。
「優、どうしたの?」
そのあとを追いかけながら輝が聞いた。
「こっちに僕の体がある」
「え?」
輝は驚いて聞きかえす。