靴を履き替えて、勢いよく下駄箱の扉を閉める。ガタン、と少し大きな音がした。
反省。めちゃくちゃ反省中。だめだ。完全に余裕なくしてる。東が私以外の女の子といるのを、久しぶりに見たから。
いや、別に東にだって他の友達くらいいる。当たり前だ。そんなの分かってる。分かってるのに。胸の奥が苦しくなる。
……嫉妬、してる。認めた瞬間、さらに落ち込んだ。やだ。こんな自分。独占欲みたいで気持ち悪い。東は私のものじゃないのに。
勝手に嫉妬して、勝手に落ち込んで、勝手に傷ついてるだけ。馬鹿みたい。
落ち着け、落ち着け。
決めたでしょ。東の隣が似合うような、ちゃんとかっこいい女になるって。東の隣で笑ってても恥ずかしくない人になりたいって。こんなことでいちいち落ち込んでたら、どうしようもない。
もっと余裕持たなきゃ。もっと大人にならなきゃ。
ふう、と長く息を吐く。
よし。大丈夫。切り替えよう。そう思って歩き出した、その時だった。
「……え」
下駄箱から一段上がったところに、東がいた。一瞬、本気で心臓止まるかと思った。



