「ははっ……あー、ほんと、かわいいね」
三日月に細められた瞳が、どうしようもなく私の胸を締めつける。
東の笑顔が眩しくて、思わず顔をスカートに埋めた。
「大丈夫、今じゃなくても、いつでも教えてあげる。だから、不安にならなくていいよ」
好き。どうしようもなく、好きだ。もうそれだけでいいと思ってしまう。
「そんなことより俺は今、西宮とくっついてたい」
上から落ちてきた声に、また心臓が跳ねる。
「うっ……だから、そういう甘いのどこで覚えてきたの……」
顔を上げられないまま聞くと、東は少しだけ視線を逸らして言った。
ドラマとか、妹の少女漫画とか見て勉強した。
その事実を知った瞬間に、今までのすれ違いも、勘違いも、全部が少しずつほどけていくみたいだった。
全部、私のためだったんだ…。
どうしようもなく愛しくて、かわいくて、こんな人が私を好きだと思ってくれてることが幸せに感じた。



