そう考えた瞬間、昼から抱えていたもやもやが少しだけ形を変えた。
だったらやっぱり、直接本人に聞かないとだめだ。北見とここでふたりで東のことを話してるのもだめだ。
私が聞かないといけないのは、いつだって東本人なんだ。
「北見、ありがとう。東来ちゃうから帰って!」
「お前、ほんと…」
教室から出てきた北見を足止めしたのは私だけど!こんなとこ東に見られたくない!
そう思った瞬間だった。
ガラッと扉が開いて出てきたのは――東だった。
「あ、東……」
心臓が一気に縮む。東は私を見て、それから隣にいる北見に視線を移した。
や、やばい。どうしよう。怒ってる?
「どうしたの?天馬も一緒に帰る?」
東の声は、驚くほどいつも通りだった。
ちらっと東の顔を見るけど、特に怒っている様子はない。
でも――。



