か、かわいい?今かわいいって言った?私に、かわいいって……?
一瞬で顔が熱くなる。耳まで熱い。絶対真っ赤だ。そんな私を見ながら東は少しだけ目を細める。
「我慢できなくなるから。何のために部屋行かないと思ってんの」
ぽつりと落とされたその言葉に、思考が完全に停止した。
そんなこと言われたら無理。心臓が壊れる。
かわいいって言われただけでも限界だったのに、その上そんなこと言われたらどうしたらいいの。
私はつねられた頬を両手で押さえる。そこだけじゃない。顔全部熱い。身体中熱い。東の言葉が頭の中で何度も繰り返される。
かわいいから。我慢できなくなるから。かわいいから。我慢できなくなるから。
だめだ。反芻するたびに苦しくなる。
嬉しすぎて。恥ずかしすぎて。好きすぎて。
そんな私を見て、東は楽しそうに笑った。
絶対分かってる。私がどれだけ動揺しているか全部分かってる。分かってて言ってる。意地悪だ、本当に意地悪。
そして東はさらに追い打ちをかけるように、「勉強終わったらね」と小さく言った。



