君に捧げるアイラブユー




「また来てもいいの?」

「当たり前じゃん。彼女なんだから」



さらりと返された言葉に、私の時間が止まった。


彼女。東の彼女。私が。東の。彼女。


その言葉が頭の中で何度も反響する。何回聞いても慣れない。

付き合ってからだってそれなりに時間は経っているはずなのに、東の口からその言葉が出るたびに胸がぎゅっと締め付けられる。嬉しくて、幸せで、でも少しだけ恥ずかしくて。


顔が熱くなるのを感じて、慌てて視線を逸らす。

これ以上見つめていたら絶対に変な顔をしてしまう。私は、誤魔化すようにリビングを見渡した。



「飲み物は……オレンジしかないけどいい?」



キッチンの方から東の声が聞こえる。



「なんでもいいよー!」



できるだけ平然を装って返事をする。でも本当は全然平然じゃない。心臓はずっと騒がしいままだった。