「何言ってんの。嫌になるわけないよ」
「~~~~っ!」
あ〜もうっ、だいすきっ!
本当はそのまま飛びついてしまいたい!腕を伸ばして、東の制服を掴んで、東の胸に飛び込んでしまいたい!
「どうしたの、その手」
東は、私が胸の前でぎゅっと握りしめている拳を見て、少しおかしそうに笑った。胸の奥がむずむずして、言葉にできない感情が一気に溢れそうになる。
「東に抱き着きたいの必死に抑えてるんだから」
付き合う前の私なら絶対に言えなかった。こんな、感情むき出しみたいなこと。恥ずかしいし、重いって思われたらどうしようって怖くなるはずなのに、東の前だと不思議と止まらない。
素直になる、というより、抑えきれなくなってるだけなのかもしれない。
東と一緒に歩いていると、あっという間に教室の前についてしまう。
「またね、東」
しょんぼりした声になってしまうのを自覚しながら、教室の扉に手をかける。このまま離れるの、嫌だなって気持ちが顔に出ていたと思う。
もっと一緒にいたい、もう少しだけでいいから隣にいたい、そんなわがままが喉の奥でぐるぐるしている。
そのときだった。



