君に捧げるアイラブユー




東と気持ちを確認しあって、友達から恋人に昇格してから2週間が経った。


恋人になったら、きっと少しは落ち着くんだろうなって勝手に思っていたのに、むしろ逆だった。

ドキドキもトキメキも、前より静かになるどころか、むしろ強くなってる気がする。

視線の一つ、声の一つ、距離の数センチでいちいち心臓が反応してしまう。

あの日、もう一度東から「俺と付き合ってください」と言われた瞬間のことは、きっと一生忘れないと思う。


頭が真っ白になって、嬉しいのに涙が勝手に出てきて、視界が滲んで、でも絶対にちゃんと答えなきゃって思って、震える声で「よろしくお願いします」って言った。


あの時の東の表情も、自分の声の震えも、全部まだ鮮明に残っている。


あの日、教室に戻ってすぐに三木に全部話した。

付き合った!と興奮気味に伝えると、よかったじゃん!なんて泣いてくれて、なにがどうしてそうなったと根掘り葉掘り聞かれて、私はもう止まらなくなった口で全部話した。

結局、私はずっと勘違いしていたのだと説明した。自分は振られたと思い込んで、勝手に距離を置いて、勝手に諦めかけていた。でも本当は違っていて、東はずっと、最初からちゃんと私のことを好きでいてくれたらしい。

それを三木にいうと、三木は分かってたように「やっぱりね」と言った。

そして最後には「浮かれすぎもほどほどにね」なんて呆れ半分で釘を刺された。

でも、そんなの無理に決まってるよね?

だって、あんなにかっこよくて、優しくて、素敵な人が、今は“彼氏”なんだよ?

それだけで世界が少し明るく見えるし、何もかもが特別に思えてしまう。

浮かれちゃうのもしょうがないよね?