君に捧げるアイラブユー




そして東は、私が振り上げたまま止められていた手をそっと引き寄せるように握り直した。優しく。でも確かに逃がさないように。指先から伝わる熱がじわりと広がる。



「……うん。知ってるよ」

「…っ、」

「ずっと、俺のことしか見てなかったんだよな」



胸が大きく揺れる。



「毎日、天馬じゃなくて俺に会いに来てくれてたんだよな」

「…っ、う…」

「少しの時間で好きじゃなくなるような気持ちじゃないって、ちゃんと伝わってるよ」



その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がぐしゃりと潰れたような気がした。

分かってるなら。分かっていたなら。どうして。どうしてそんなこと言ったの。どうして私を苦しめるの。



「……っ、だったら、なんでそんなこと言うのっ……?」



掠れた声が漏れる。怒っているのか泣いているのか、自分でももう分からなかった。ただ苦しかった。

東は私を選ばない。だから私は諦めるしかない。何度も何度もそう言い聞かせてきた。