君に捧げるアイラブユー




気づけば私は拳を握り締めていた。震える腕を勢いのまま振り上げる。

東を叩きたかったわけじゃない。ただ、このどうしようもない気持ちをぶつけたかった。傷ついたことを分かってほしかった。


でも次の瞬間、その手首はあっさりと掴まれていた。

東の大きな手が私の手首を包み込む。動かない。振り払おうとしてもびくともしない。

力の差なんて最初から分かっていた。それでも悔しかった。

どうしていつもこうなの。どうして私は東に敵わないの。好きな気持ちも、苦しい気持ちも、全部が苦しい。胸が痛い。涙が止まらない。



「私がっ……私が、どんな思いでっ……」



やっと絞り出した声は情けないくらい震えていた。言葉の途中で息が詰まる。泣きすぎて苦しい。ちゃんと伝えたいのに。ずっと胸の奥にしまっていた気持ちを、全部伝えたいのに。涙が邪魔をしてうまく話せない。



「今でもっ……大好きに決まってるじゃんっ……! 東にだけは、そんなこと言われたくないっ……!!」



叫んだ瞬間、胸の奥に押し込めていた想いが全部外へ飛び出してしまった気がした。

好き。大好き。

そんなの当たり前だった。